杏が出回るの初夏の一時、コンポートにして季節の味覚をキープしましょう。
コンポートは果物の形を生かした砂糖煮。
湯煎で煮ると崩れません。
そのままデザートになり、クラフティ―、ゼリー、タルトなどにも利用できます。
肺を潤して健康にし、咳や喘息の改善に役立ちます。
抗酸化力のあるβ-カロテン、ビタミンEが多いのも魅力。
β‐カロテンは体内でビタミンAになり、粘膜や皮膚を健康にし、免疫力を高めます。
杏について
糖分の多いハーコットなどの生食用の品種が主流になっている。
ジャムやコンポートには酸味が強めで果肉の締まった平和、昭和、新潟大実などの品種が向いている。
体内でビタミンAになるβ-カロテンが多く、皮膚や粘膜を丈夫にし、免疫力をめてくれる。
毛細血管の血行をよくするビタミンEも多い。
薬膳では、肺を潤して咳や喘息の改善、痰の排出、体液を補い、腸を潤し、便通をよくするとしている。
材料
(500ml/容量2瓶分)
杏(固いものが良い)800g
砂糖 400g
作り方
1.杏は縦半分に切り、種を除き、さらに縦半分に切ります。
種も利用できるので、捨てないで。
2.杏に砂糖を加えて混ぜ、砂糖がやや溶けるまで1時間くらいおきます。
3.ボウルが入る鍋で湯を沸かし、杏の入ったボウルを入れて湯煎にし、蓋をして中火で加熱します。
4.杏の硬さによるが15~20分加熱します。形が崩れないくらい。熱いうちに消毒した保存瓶に移します。
蓋をして冷まし、冷蔵庫に移して保管。保存の目安は冷蔵で2~3か月。
アレンジ1【杏の寒天ゼリー】
寒天だけよりゼラチンを少し混ぜると、固めた後の水分の分離が防げます。
材料【杏の寒天ゼリー】
(13×15×4cm角流し箱1台分)
杏のコンポート 4個分
シロップ+水 400ml
粉寒天 8g
板ゼラチン 2枚(3g)
作り方【杏の寒天ゼリー】
1.杏のコンポートをざるにあけ、シロップと実に分けます。
2.板ゼラチンは水に浸してもどしておきます。
3.シロップに水を足して400mlにします。
4.鍋に粉寒天を入れ、シロップ水を加えてよく混ぜます。
鍋を火にかけ、かき混ぜながら中火弱で煮溶かします。
時々かき混ぜながら寒天を完全に溶かします。3~5分。
火を止め、もどしたゼラチンを入れて溶かします。
5.型に杏を入れて均等に広げ、4の寒天液を流して混ぜます。
粗熱を冷まし、ラップをして冷蔵庫で冷やし固めます(1時間以上)。
6.型から出し、食べやすいサイズに切り分けます。
アレンジ2【杏のクラフティー】
ヨーグルト入りのゆるいバター生地に、杏のコンポートを並べ、オーブンで焼きます。
バター風味の香ばしい生地と杏の甘酸っぱい風味が融合した味に、気持ちがほっこりします。
リキュールについて
リキュールとは、ワインまたは蒸留酒をベースに、ハーブ、スパイス、フルーツなどから抽出した芳香性成分をブレンドした混成酒。
このお菓子にはオレンジ風味のコアントロー、グラン・マルニエがおすすめ。
ポルト酒、甘口白ワインでもよい。
材料【杏のクラフティー】
(22×16×4cm角型)
杏のコンポート 杏5個分
バター(食塩不使用)60g
キビ糖 70g
卵 2個
プレーンヨーグルト 100g
オレンジ・リキュール
大さじ1
薄力粉 120g
BP 小さじ3
作り方【杏のクラフティー】
1.生地を作ります。
ボウルでバターをクリーム状に練り、砂糖、卵、ヨーグルト、リキュールの順に加えてよく混ぜます。
2.小麦粉とBPをふるいながら加えて混ぜます。
3.ペーパーを敷いた型に生地を流し、汁をきったコンポートを並べます。
4.予熱した180℃のオーブンで約30分前後焼きます。
冷ましてから切り分けます。
アレンジ3【杏仁ソフトクッキー】
杏仁(キョウニン)は、杏の種子の硬い殻を割って取り出した核(仁)です。
独特の風味があり、杏仁豆腐(アンニンドウフ)などのお菓子によく使われます。
今回は、粉砕してクッキーの風味づけに使います。
杏仁は肺を潤して咳止め、腸を潤して便秘の予防になります。
材料【杏仁ソフトクッキー】
(15×20cm/1枚分)
杏仁(杏の種)10g
米の粉 90g
BP 小さじ2
キビ糖 30g
卵 2個
牛乳 大さじ1
植物油 大さじ2
作り方【杏仁ソフトクッキー】
1.杏仁をミキサーで細かく粉砕します。
2.1をボウルに入れ、米の粉、BP、キビ糖を加えて混ぜます。
卵を加えて混ぜ、油、牛乳を入れてよく混ぜます。
3.バットにオーブンペーパーを敷き、2を流し、厚さを均等にします。
4.予熱した180℃のオーブンで約15分焼きます。
冷ましてペーパーを除き、食べやすいサイズに切り分けます。
蓋つき容器に乾燥剤を入れて保存すれば2~3日楽しめます。
紹介動画
以下の画像をクリックすると動画で観ることが出来ます。
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