こねずにつくる自家製パン「ノー・ニード・ブレッド」をご紹介。田舎パン(パン・ド・カンパーニュ)からミニ食パン、朝食でおなじみのイングリッシュマフィンまで。たった1つの配合で、本格的なパンが焼けます!

生地の配合は一つだけ。形と焼き温度を変えると、違うパンになります。

いろいろなパンに変身

発酵生地を一つにまとめて土鍋で250℃30分+200℃15分焼く→田舎パン。

発酵生地を二つに分けてパウンド型で180℃20分焼く→ミニ食パン。

発酵生地を八つに分けてセルクルで180℃15分焼く→イングリッシュ・マフィン。

今回は3種類ですが、第2弾では、双子パンとピッツァ・ビアンカもご紹介。
気になる方は、関連記事をご覧ください。

材料(配合)

国産強力粉  360g
国産全粒粉  20g
国産ライ麦粉  20g
自然塩  6g
きび糖  10g
天然酵母の生種 24g
水 276g
(水温20℃/冬は40℃)
【打ち粉】
米粉      適量
コーンミール  適量 ※イングリッシュマフィンの場合

天然酵母「生種」の作り方

消毒した容器にぬるま湯(30℃)100g(元種の2倍)を入れ、ホシノ天然酵母元種(顆粒状)50gを加えてよく混ぜます。

室温(26~28℃)で1日発酵させます。小さな泡がたち、発酵臭がする。
24時間後の発酵の様子は、以下の画像をクリックしてご覧いただけます。

そのあと冷蔵庫(4℃)で一晩おいてから使います。保存の目安は冷蔵庫で2週間ほど。

生地温度を測るのに便利なパンメータ。

デジタルの料理温度メータも便利。

基本生地の作り方

1.ボウルに強力粉、全粒粉、ライム粉、塩、砂糖を入れて混ぜます。

2.容器に生種を入れ、水を注ぎ、よく混ぜます。

3.粉類のボウルに、生種を溶かした水を入れ、へらで混ぜます。粉類が水分をよく含み、粉っ気がなくなるまでよく混ぜます。

4.生地の表面を滑らかにし、濡らして絞った布巾でボウルを覆います。生地の温度は20℃がベスト。約10時間発酵させます。

<一次発酵・開始>
生地の温度確認は、料理用温度計を利用するとよい。
春、秋は室温(20~22℃)で発酵。
夏場は冷蔵庫に入れて生地温度を20℃に調整し、涼しい場所で。
冬は暖房が22℃前後の場所で。
目安は生地のボリュームが約2倍強に膨らむまで。

<一次発酵・終了>
このあと、目的に合わせて分割・成形・焼成します。

田舎パン

こんがり焦げた表面は小麦の風味が香ばしく、内部はしっとりむっちり触感で自然の甘みが広がります。

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田舎パンの作り方

1.生地温度20℃で10時間発酵させた生地。スケッパーでまとめ、米粉を薄く振った台に移します。

2.平らにのし、左右から折り重ねて一つにまとめます。

3.土鍋を250℃のオーブンで5分焼いて温めます。

4.オーブンペーパーを敷き、まとめた生地を入れ、蓋をします。

5.予熱した250℃のオーブンに入れ、30分焼きます。このあと、蓋を外し、200℃で15焼きます。

6.土鍋(内径18㎝深さ7㎝)からパンを出し、網の上でさましてから食べやすい厚さに切り分けます。

小分けにして冷凍しておけば保存がききます。冷蔵庫で解凍し、150℃のオーブンで10分焼くと、焼き立ての風味が戻ります。

ミニ食パン

全粒粉の香ばしさとライ麦のもっちり触感が融合して食べ応えがあります。

ミニ食パンの作り方

1.生地温度20℃で10時間発酵させた生地。ボウルの生地ををスケッパーでまとめ、米粉を薄く振った台に移します。

2.平にのし、生地を二等分します。それぞれ、左右に折り重ねてから棒状に丸めます。

3.パウンド型(20×8×6㎝)に詰める。

生地が1.5~2倍に膨らむまで50~60分発酵させます。<二次発酵>

4.生地のトップにフォークで軽く穴をあけます(均等に膨らむ)。

予熱した180℃のオーブンで20分焼きます。さましてから切り分けます。

紹介動画

以下の画像をクリックすると動画で観ることが出来ます。

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