春は野草を愉しむ季節でもあります。
都会でも、見かけるノビル探しに、トライしてみませんか。
ニラのような葱のような香りと辛みがあります。
辛み成分が、豚肉のビタミンB1の利用効率を高め、疲労回復に役立ちます。
豚肉
これは肩ロース肉。脂が比較的少なく、肉が柔らかい。豚肉は良質タンパク源であるとともにビタミンB1のよい供給源となる。
薬膳では、滋陰(体液を養う)、補気(気力を高める)、補腎(腎機能を補う)などの効用があるとしている。
ノビル
葱の仲間、春から夏にかけて成長し、葉は細葱に似て、地下茎は球状。都会の植え込みや空き地でも見かける。地上分の茎が太いほど地下茎が大きい。葉は春先のほうが柔らかい。
生食するとニラやニンニクに似た香りと辛みがある。辛み成分には抗酸化作用やビタミンB1を効率よく働かせる作用があり、疲労回復に役立つ。葉はβ-カロテン、ビタミンCが多い。
薬膳では、通陽(エネルギー代謝促進)、散結(しこりをほぐす)、行気(気の巡りをよくする)などの効用があるとしている。
セリ
爽やかな独特の香りとシャキシャキした歯触りが持ち味。茎が短めのほうが風味がよい。
抗酸化作用のあるβ-カロテンが多い。
薬膳では、清熱(余分な体熱や炎症を鎮める)、利水(水分代謝促進)、平肝(肝機能の正常化)、解毒などの効用があるとしている。
トマト
中玉トマトは、甘味酸味が濃い。身の締まった固めを選ぶとよい。
抗酸化作用の強いβ-カロテン、リコピンを含み、抗動脈硬化、抗老化に役立つ。
薬膳では、平肝、健胃(胃の働きを健全化)、消食(消化をよくする)、生津止渇(渇きを潤す)などの効用があるとしている。
材料
(4人分)
豚肩ロース肉 4切
(1.5cm厚) (400g)
塩 小さじ1/2
コショウ 少々
ひまわり油 少々
【付け合わせ】
トマト 中玉4個
セリ 1パック
(正味100g)
【ノビルソース】
ノビル 15~20本
辛口味噌 50g
(塩分相当6g)
醸造酢 大さじ1
EXオリーブ油
大さじ4
作り方
1.豚肉は脂身と肉の間にある筋に切り目を入れ、塩とコショウをふり、薄く下味をつけます。
2.グリルパンに油を薄く塗り、中火で温め、盛り合わせた時に上になる面を下にして並べて焼き始めます。中火強で薄く焼き色をつけ、裏返して同様に焼きます。
3.オーブンペーパーを敷いた天板に、焼いた豚肉を並べ、予熱した180℃のオーブンで15分焼いて火を通します。こうすると肉が柔らかくジューシに焼き上がります。
4.ソースを用意。ノビルは球状の地下茎と葉に切り分け、葉は細かく輪切りにします。地下茎は薄切りにします。ボウルに味噌と酢を入れてクリーム状にし、オリーブ油を加えてよく混ぜます。ここに、刻んだノビルの葉を混ぜ、そのあと地下茎を混ぜます。
5.付け合わせを用意。トマトはヘタの付け根を繰り除き、半分に切り、さらに3つくらいに切ります。セリは根元を除き、2~3㎝長さに切ります。
6.焼いた豚肉は箸でも食べやすいように約2㎝幅にカットして器に盛ります。セリとトマトを合わせて添え、ノビルのソースをかけます。
紹介動画
以下の画像をクリックすると動画で観ることが出来ます。
関連記事
本日のご紹介はいかがでしたでしょうか。この他にも家庭でできる簡単レシピなど紹介しています。ご家庭でもぜひお試しください!