高温多湿の季節は、気分も滅入りがち。
金針菜には解鬱(かいうつ)作用があり、ストレスや不眠の改善に役立ちます。
加えて、体にこもった熱を冷まし、水分代謝を促し浮腫の予防も。
気力精力がつく鶏肉、胃腸の働きを助けるサヤインゲンと合わせ、蒸し煮にします。
フライパン一つででき、後片付けもラクラク。
生姜だれが、冷房による冷えを緩和。
金針菜(キンシンサイ)について
ユリ科本萱草(ホンカンゾウ)の蕾。
針のように細長いのが名の由来。
生の蕾には毒性があり、必ず加熱し、多食を避ける。
一般には乾燥品を使う。
生から乾燥したものと、蒸して乾燥したものとがある。
どちらも水でもどして使う。
もどし時間は前者が約30分、後者は約2時間かかる。
栄養素としてはカルシウム、鉄などが多い。
薬膳では、体内の余分な熱・湿を除き、肺機能促進、解鬱、血を補うとしている。
鶏胸肉について
低脂肪で消化によいたんぱく質源。
薬膳では、気を補い、体を温め、腎の精を滋養する(精力をつける)としている。
サヤインゲンについて
インゲン豆の若ザヤ、筋のない品種が主流になりつつある。
脂質のエネルギー代謝を潤滑にし、成長に不可欠のビタミンB2、抗酸化作用のあるβ-カロテンが多い。
薬膳では、気を養い、胃腸の働きを助け、水分代謝を促すとしている。
新生姜について
収穫したての根生姜、初夏に出回る。
新鮮な香りが食欲をそそり、辛味は穏やか。
生で利用すれば抗菌作用が働く。
表面に艶があり、褐色のシミのない、茎の紅色が鮮やかなものを選ぶ。
ひね生姜は、前年に収穫して貯蔵したもの。香り辛味ともに新生姜より強い。
薬膳では、体を温め冷えの改善、吐き気、解毒、水分代謝をよくするとしている。
材料
(4人分)
金針菜(乾燥) 30g
鶏胸肉 1枚(300g)
塩 小さじ1/2
酒 大さじ3
水 1カップ
サヤインゲン 120g
【生姜だれ】
新生姜 40g
(ひね生姜なら20g)
薄口醤油 大さじ3
酢 大さじ1
胡麻油 大さじ1
(低焙煎タイプ)
作り方
1.金針菜は水洗いし、たっぷりの水に30分浸してもどします。
もどすと重さは2倍、煮ると4倍になる。
2.鶏肉に塩をまぶします。
3.フライパンに酒と水を入れて沸かし、鶏肉を入れ、蓋をして中火弱で10分蒸し煮します。
4.もどした金針菜の水けをきり、3の鶏肉の脇に入れて、蓋をしてさらに5分加熱します。
5.サヤインゲンのヘタとあれば筋を取り、長さを3等分に切ります。これを4のフライパンに加えて蓋をし、さらに4~5分加熱します。
6.たれを用意。新生姜をせん切りにして器に入れ、薄口醤油、酢、胡麻油を加えて混ぜます。
7.蒸し煮した鶏肉の粗熱を冷まします。皮は細切り、肉は大まかに裂きます。
8.器に、鶏肉、サヤインゲン、金針菜を盛り合わせ、生姜だれを適宜かけます。
紹介動画
以下の画像をクリックすると動画で観ることが出来ます。
関連商品
本日のご紹介はいかがでしたでしょうか?
この他にも家庭でできる簡単レシピなど紹介しています。
ご家庭でもぜひお試しください!