冬に定番の鍋、たらちりを春菊でソースで味わい新たに。
タラと豆腐、シメジはともに気力、血を補う作用があります。
春菊のβ-カロテンとビタミンCが粘膜を丈夫にして風邪予防、肺を潤して咳(せき)の予防と改善にも役立ちます。
生タラの切り身について
低脂肪のよいタンパク質源となる。
タラは鮮度が落ちやすいので、身に艶と張りがあり、透明感がある新鮮なものを選ぶ。
薬膳では、補気(気力を養う)、補血(血を養う)、解酒(酒の酔いを予防、改善)などの効用があるとしている。
豆腐について
大豆由来の栄養分が消化しやすい状態でとれる優れもの。木綿ごしと絹ごしは好みによるが、たらちりには滑らかな口当たりの絹ごしがおすすめ。
薬膳では、益気(気力を養う)、和中(内臓機能の正常化)、清肺(肺機能の正常化)、化痰(痰を溶かして排出)などの効用があるとしている。
ぶなしめじについて
β‐グルカンを含む食物繊維のよい給源。β-グルカンには免疫力を高める作用がある。肝機能を正常化するオルニチンはシジミより多い。
薬膳では、益気、補血、通便などの効用があるとしている。
春菊について
爽やかな香りがあり、ハーブ感覚でも利用したい。β-カロテン、ビタミンC、カリウム、鉄、食物繊維が多い。β-カロテンとビタミンCが粘膜、皮膚を丈夫にして風邪予防、抗酸化力で抗老化にも貢献。
薬膳では、清肺・潤肺(肺機能の健全化)、明目(視力向上)、化痰、安神(精神の安定化)などの効用があるとしている。
春菊ソース
シンプル鍋のソースとするほか、ゆで野菜、パスタのソースにも応用できる。保存の目安は冷蔵で4~5日。
ゆでキャベツの春菊あえ(応用)
軽くゆでて細く刻んだキャベツを春菊ソースであえた。
ゆでキャベツ100gに対して春菊ソース40g。
材料
(4人分)
生タラ 4切れ
絹ごし豆腐 1丁
(正味350g)
ブナシメジ 1パック
(約150g)
昆布 10cm
【春菊ソース】
春菊 100g
玉ねぎ 70g
塩 小さじ1
EVオリーブ油
大さじ3~4
作り方
1.生タラは洗って水けをきったものを用意し、1切れを半分に切り、小骨があれば除きます。
2.ぶなしめじはザルに広げ、天日に半日以上干すと、香りと風味が増します。
3.ソースを用意。春菊を細かく切り、深めの容器に入れます。玉ねぎを粗く刻んで加え、ハンドミキサーでピュレにします。塩とオリーブ油を混ぜます。
4.土鍋に水1カップと昆布を入れ、中火にかけます。煮立ったら昆布を除き、タラとシメジを入れて煮ます。
タラの表面が白くなり、八分火が通ったところへやっこに切った豆腐を入れます。蓋をして5分くらい煮てタラとシメジに火通します。
火を止め、具を適宜すくい、春菊ソースを多めにかけていただきます。土鍋は保温性が高いので、鍋ごと食卓へ移しても、しばらくアツアツが楽しめます。
紹介動画
以下の画像をクリックすると動画で観ることが出来ます。
本日のご紹介はいかがでしたでしょうか。この他にも家庭でできる簡単レシピなど紹介しています。ご家庭でもぜひお試しください!