牛肉でとった出汁で、冬瓜と蓮の実、豆腐を煮てスープにします。
淡白な冬瓜が牛肉の旨味を含み、さっぱりしていながらコクが感じられます。
冬瓜の効用
体の余分な熱をとる清熱作用、失われた体液を補う生津作用、体の余分な水分を除く利水作用、浮腫みの改善、解毒、イライラを除く滁煩作用などがあります。
皮は冬瓜皮(とうがひ)と呼ばれる生薬で、清熱、利水作用があります。
種は冬瓜子(とうがし)と呼ばれる生薬で、清熱、利水、排膿作用があります。
蓮の実の効用
心の機能を正常にし、精神の安定させる作用、腎機能を保養し、尿漏れ下痢を改善する働きがあります。
豆腐の効用
大豆のタンパク質がとれ、肺の熱を冷まし、不足した体液を補い、口渇を改善する生津作用、尿やお乳の出でをよくする働きがあります。
汗をかくと体液や気が消耗し、心に負担がかかります。
夏が旬の冬瓜でからだの熱をさまし、失われた体液を補います。
蓮の実で心を保養、豆腐で気を補い、暑気を払って元気になれます。
材料
(4人分) 冬瓜 小1/2個(400g) 蓮の実(乾燥品) 40g 木綿豆腐 1/2丁(150g) 塩 小さじ1 アサツキ 適宜 【牛肉のだし】 牛肉切り落とし 300g 葱のぶつ切り 1/2本分 酒 大さじ2 だし用昆布 15㎝
作り方
1.だしをとります。
牛肉は、沸かした湯に入れて1分くらいゆで、
ざるにとります。汚れ、臭み、アクなどを除くため。
鍋に水1リットルを入れて、牛肉、葱を入れ、中火で煮ます。
沸いたら弱火にし、アクを取りながら2時間煮出します。
2.蓮の実は水に浸けてもどします。約20分。
3.冬瓜は皮を薄くむき、種を取り除きます。
皮と種には清熱、利水などの効能があるので干してお茶にするとよい。
4.冬瓜の外側の固い部分そぎ取り、実を5~6㎜厚さに切ります。
5.豆腐はやっこ、または短冊に切ります。
6.だしを濾して600mlを鍋に入れ、水200㎖を足します。
もどした蓮の実と昆布を入れ、中火で煮ます。
沸騰いて浮いてきたら昆布を取りだし、蓮の実に八分火が通るまで煮ます。
7.冬瓜と豆腐を加え、塩で調味し、冬瓜の歯ごたえが残る程度に煮ます。
器に盛り、アサツキを散らします。
紹介動画
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