生のアーモンドを水とともに粉砕し、こしたものがアーモンドミルクです。
香ばしく、濃厚な旨味があります。
アーモンドミルクの効用
牛乳より低脂肪、低糖質、コレステロールはゼロのヘルシードリンクです。
アーモンドの効用については、潤肺(肺を潤して機能を正常化)、止咳(咳止め)、化痰(水分代謝を改善し痰を除く)、徐煩(精神のざわつき)、通便(便秘の改善)作用があります。
搾りかすも活用できる
搾りかすは、低温でローストすれば、ごま代わりに利用できます。
その他にもいろいろな料理で活躍できます。
生のアーモンド、使用上の注意点
生のアーモンドは有害成分(体内の酵素の働きを阻害する酵素抑制物質など)を含んでいます。
使用前に、必ず、水に8~12時間浸すことが大事。浸水することで有毒成分が除けます。
あるいは、加熱(ロースト、煮るなど)することで有害物質の働きを死滅できます。
材料
(作りやすい単位)
生のアーモンド 300g
水 800ml
作り方
1.生のアーモンドをたっぷりの水に浸し、冷暗所で8~12時間おきます。
この作業で有毒成分が除けます。
2.ざるでこし、浸けた水を捨てます。
3.フードカッターにアーモンドを入れて細かく粉砕し、水を適宜足してさらに粉砕。
液状にします。ミキサーを利用してもよいでしょう。
4.目の細かいザルでこします。このこし汁がアーモンドミルクです。
ざるに残った搾りかすにはまだアーモンドミルクが残っているので、二重にしたガーゼの袋に入れてさらによく絞り、こし汁に戻します。
アーモンドミルクの保存の目安は冷蔵で2~3日。
プラスワン「搾りかすはローストして保存」
1.アーモンドの搾りかすは、オーブンペーパーを敷いた天板に広げ、予熱した150℃のオーブンで1時間、乾燥焼します。
目安は、水分が飛んでサラサラになるまで。
2.よくさましてから、蓋つき容器に入れ、乾燥材を添えて保管。
保存の目安は1週間。
豆知識&コラム「アーモンド」
アーモンドについて/about almond
アーモンドはアンズ、モモやウメの近縁種でその種子の殻を取り除いた仁の部分を食用にします。
スイート種とビター種があり、料理や菓子の材料にされるのはスイート種です。
ビター種には、アミグダリン(青酸化合物)が含まれ、味が苦く、大量に摂取すると有毒ですが、鎮咳・鎮痙などの薬用、着香料、エッセンス、オイルの原料にされます。
栄養成分ではビタミンEが多く、100g中約30㎎含まれています。
ビタミンEは抗酸化作用があり、老化の予防に役立ちます。
他に整腸作用のある食物繊維、LDL(悪玉コレステロール)の低下、脂質の酸化を防ぎ血管を健全にするオレイン酸を含んでいます。
生のアーモンドには、体内の酵素の働きを阻害する「酵素抑制物質」が含まれています。
消化不良を起こし、すい臓に負担がかかることがあるので、生食するときは下処理が必要。
アーモンドをたっぷりの水に浸けて8~12時間冷暗所で浸けておきます。
こうすることで、酵素抑制物質が除かれ、生食が可能になります。
中医学では、潤肺(肺を潤して機能を正常化)、止咳(咳止め)、化痰(水分代謝を改善し痰を除く)、徐煩(精神のざわつき)、通便(便秘の改善)作用から生薬として使われます。
紹介動画
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