夏ミカンのジャム(苦味と甘さの絶妙なハーモニー)

夏ミカンのジャム(苦味と甘さの絶妙なハーモニー)

夏ミカンに含まれるペクチン質(食物繊維の1種)は、砂糖と酸とともに加熱するとゼリー状になります。
この性質を利用してジャムを作ります。
ペクチン質は、皮だけでなく、身、薄袋、白い筋、種子にも含まれているので全部使います
皮には強い苦味があるので下ゆでして除きますが、苦味も味の内ですから程よく残すほうが夏ミカンらしい味になります。
皮をくし形にむき、そのままの形で煮てミキサーで粉砕すれば、薄切りにする手間が省けます。

夏ミカンについて

酸度が低めの甘夏ミカンが主流。
クエン酸、酒石酸などの有機酸と、ビタミンC、ビタミンB群などが含まれている。果皮の乾燥品は、その苦味性・芳香性が健胃薬、香料に利用される。
ジャム作りにはレモン汁やクエン酸で酸を補うと、ゼリー化しやすくなる。
皮にはヘスペリジン(抗酸化作用、老化予防)やβクリプトキサンチン(骨粗しょう症の予防など)の機能性成分を多く含むので、ジャムなどにして利用したい。

材料

(作りやすい分量)
夏ミカン   2個(約600g)
(無農薬または低農薬)
砂糖      480~600g
(夏ミカンの重さの8~10割)
レモン果汁     2個分

作り方

1.夏ミカンの皮にくし形の切り目を入れてむきます。
薄袋と筋、身、種に分けます。

2.沸かした湯に皮を入れて5分ゆで、湯を捨てます。
これをもう一度繰り返します。
このとき、薄皮と筋にも苦味があるので加えてゆでこぼします。

3.鍋に、ゆでた皮、身、薄く袋と筋を加えます。
種は後で取り除きやすいようにお茶用パックに入れてから加えます。

4.砂糖とレモン汁を加え、全体に絡め、溶けるまでしばらくおきます。

5.砂糖が溶けたら火にかけ、中火弱で15~20分煮ます。
煮詰まってとろみがつけばできあがりです。

粗熱を冷まし、ハンドミキサーで粉砕し、ピュレ状にします。
ゆるいクリーム状ですが、冷めるとゼリーのように固まります。

保存方法について

熱いうちに殺菌した保存びんに入れます。
蓋をして冷まし、蓋裏の水滴を除き、冷蔵します。
保存の目安は2~3か月。
長く保存したい場合は冷凍します。

紹介動画

以下の画像をクリックすると動画で観ることが出来ます。

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