プルドポーク”pulled pork”は、アメリカ南部テキサスなどでよく作られる家庭料理。
塩とスパイスで下味をつけて低温でローストし、細く裂きます。
プルドは裂く、ねじるといった意味。
数日保存できるので作り置きメニューに加えるとよいでしょう。
豚肉は気力・精力を養い、疲労を回復します。
付け合わせについて
キャベツとセロリを玉ねぎと塩炒めにしました。
玉ねぎが豚肉のビタミンB1の利用効率を高めて疲労回復に貢献。
キャベツは気血の巡り、精力を高め、セロリは肝を正常にし、香気成分とともにストレスを緩和、高血圧抑制効果も。
豚肩ロース肉について
よいタンパク質源、ビタミンB1が多く、エネルギー代謝が円滑になります。
薬膳では、滋陰(体液を養う)、腎の健全化、気を補うのに利用します。
キャベツについて
抗血栓、解毒、抗酸化作用のある機能性成分を含み、カリウム、カルシウム、ビタミンC(特に芯に近い部分)も多い。
薬膳では、健胃、腎の健全化、水分代謝、通絡(気・血の巡りをよくする)のに利用します。
セロリについて
独特の香りが食欲をすすめ、精神を安定させる作用があります。
薬膳では、肝の正常化、鬱の改善、めまい、目赤、降血圧に利用します。
βカロテン、ビタミンCは葉に多いので捨てずに利用を。
玉ねぎについて
玉ねぎは、料理の味作りに欠かせない名わき役。
注目したい成分は、硫化アリルとケルセチン。
硫化アリルは辛み成分で血液をサラサラにし、動脈硬化、脳卒中などの予防につながります。
また、加熱によってアリシンに変化し、ビタミンB1の利用効率を上げて新陳代謝を促進し、疲労回復に役立ちます。
ケルセチンには強い抗酸化作用があり、紫外線から肌を守り、シワやシミを防ぐのに役立ちます。
また、免疫力を高め、脂肪の吸収を抑える働きもあります。
薬膳では、胃の働きを正常化し、げっぷなどの改善、痰を除き、気・血の巡りをよくするのに利用します。
材料
(4~6人分)
豚肩ロース肉 600g
塩 小さじ2
キビ糖 大さじ2
【スパイスA】
コリアンダー 1g
フェンネル 1g
ジンジャー 1g
クミン 1g
黒コショウ 1g
ガーリック 1g
チリパウダー 2~3g
ウスターソース 大さじ2
トマトピューレ 大さじ3
【付け合せ】
キャベツ 1/4個(約350g)
セロリ 2本(150g)
玉ねぎ 小1個(約70g)
ひまわり油 大さじ2
(オレインリッチ)
水 大さじ2
塩 小さじ1
白ワイン 大さじ3
作り方
1.耐熱容器に豚肉を入れ、キビ糖をまぶし、そのあと塩をまぶします。
スパイスAを混ぜ合わせて豚肉に絡め、ウスターソースとトマトピュレを絡めます。
2.アルミホイルで蓋をして冷蔵庫で一晩味をなじませます。
3.翌日、予熱した140℃のオーブンで3時間加熱します。
4.粗熱を冷まし、豚肉を細く裂きます。
これが、プルドポークです。
5、付け合わせを用意します。
フライパンに油と水を入れ、中火に点火し、玉ねぎを炒めます。
塩を少々ふり、しんなりして透明感が出るまで炒め、セロリの茎と葉を入れて軽く炒めます。
キャベツを加え、残りの塩をふり、白ワインを注いて炒めます。
キャベツがしんなりすればできあがり。
紹介動画
以下の画像をクリックすると動画で観ることが出来ます。
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