カレーは多種類のスパイスが織りなす複雑な味わいが魅力。
スパイスにはそれぞれ薬効があり、それらの相乗効果が体を元気にしてくれます。
辛いのが苦手な方や子供たちにも食べていただきたいので、辛くない薬膳カレーを紹介します。
スパイスについて
おなじみカレー風味のベースはクミンとターメリック、これにジンジャー、コリアンダー、ガラムマサラを取り合わせました。
辛味をつけるレッドペッパーは使いません。
辛くなくてもスパイシーで香り高いカレーになります。
クミンシード
香ばしい独特の香りはカレー粉を構成するベースの風味になっています。
食欲増進、血行をよくして神経痛などの痛みの改善、気の巡りをよくして体の機能を調えます。
心を鎮めるリラックス効果もあります。
ジンジャー
香りが食欲をそそります。抗酸化、抗炎作用、風邪の予防、乗り物酔い、つわり、吐き気の改善作用などがあります。
コリアンダー
中国では香菜(シャンツァイ)、タイではパクチーと呼ばれ、その種子を粉末にしたもの。
抗酸化、抗炎症、抗うつなどの作用、胃腸の機能を高め、消化促進、末梢血管を拡張して流れをよくするなどの効用があります。
ターメリック
ショウガ科のウコン、鮮やかな黄色でカレー粉の色のベースになっています。
肝機能の改善、認知症の予防効果が注目されています。
気の巡りをよくし、血行をよくして関節などの痛みの改善にも役立ちます。
ガラムマサラ
十数種類のスパイスをブレンドしたミックススパイス、メーカーによって配合が異なります。
インドでは各家庭で独自の配合があるとか。
いろいろなスパイスを用意するのが面倒な場合は、これだけでもスパイシ―な風味になります。
カレーをおいしく作るポイント
玉葱とセロリを弱火でゆっくり炒め、香りと甘味を引き出すこと。
これに、トマトペーストで旨味を添え、味のベースにします。
トマトにはグルタミン酸という旨味成分が含まれています。
材料
(4人分)
鶏モモ肉 2枚分(500g)
塩 小さじ1
コショウ 少々
米の粉 適宜
じゃがいも 中3個
【カレーベース】
玉葱 中2個(300g)
セロリ 1/2本(100g)
ひまわり油 大さじ2
水 大さじ3
塩 小さじ1/2
トマトペースト 60g
クミンシード 小さじ1
ジンジャーパウダー 小さじ1
コリアンダーパウダー
小さじ1/2
ターメリックパウダー
大さじ1と1/2
チキンブイヨン
(または水) 500ml
ガラムマサラ 小さじ1/2~1
ご飯 適宜
薬味 適宜
(らっきょうの塩漬け、
ピクルスなど)
作り方
1.玉葱とセロリは粗みじんに切ります。
2.鍋に油を入れ、クミンシードを入れて弱火で炒めます。
香りが立ってきたら、玉葱とセロリを入れて炒めます。
塩と水を加え、しんなりするまで炒め、
蓋をして30分極弱火で約30分蒸すようにして炒めます。
こうすると焦がさず野菜の甘味と旨味が引き出せます。
3.トマトペースト、ジンジャー、コリアンダー、ターメリックを
加えてよく混ぜ、ブイヨンでのばします。
ブイヨンがなければ水でOK。
ここで、既成スープの素を使うと
旨味が重複し、食材の味が損なわれます。
4.鶏肉に塩、コショウで下味をつけ、米の粉を薄くまぶします。
ジャガイモは皮をむき、半分に切ります。
5.フライパンに油を薄く引き、鶏肉を入れ、中火で表面をこんがりと焼きつけます。
6.焼きつけた鶏肉とジャガイモを加え、蓋をして20~25分煮ます。
鶏肉とジャガイモに火が通ったら、ガラムマサラを振り入れて混ぜ、火を止めます。
7.器にご飯を盛り、チキンカレーを盛り合わせます。
薬味に、らっきょうの塩漬け、キュウリと玉葱のピクルスを添えます。
紹介動画
本日のご紹介はいかがでしたでしょうか?
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