夏の暑さが続くと、体に熱がこもりやすくなり、疲れや食欲不振を感じることがあります。そんな時にピッタリな薬膳料理が、今回ご紹介する「豆腐とゴーヤの塩レモンあえ」です。暑気あたりの予防や、アンチエイジングに効果的な食材を使った、さっぱりとした一品です。
豆腐
豆腐は、大豆を原料とする消化吸収の良い食品です。薬膳の観点から見ると、清熱(体にこもった熱を冷まし、炎症を抑える)、生津(渇きを癒す)、益気(エネルギーを補う)、和中(内臓機能を整える)などの作用があり、特に夏場にぴったりの食材です。また、豆腐には更年期障害を改善する成分「大豆サポニン」も含まれており、女性にとって大変役立つ食材です。
ゴーヤ
ゴーヤは、夏に旬を迎える苦瓜で、解暑(暑さによる体調不良を防ぐ)、清心(心を落ち着かせる)、明目(目の健康を促進する)、解毒などの効能があるとされています。特に豊富なビタミンCは、抗酸化作用が強く、老化防止や肌の健康をサポートします。苦味成分にも抗酸化作用があり、アンチエイジングの効果が高いと言われています。
塩レモン
塩レモンは、レモンを塩で漬け込み発酵させた調味料です。発酵の過程で酸味と苦味がまろやかになり、独特の風味が生まれます。薬膳では、レモンは清熱の効果があり、体にこもった余分な熱を鎮めます。発酵食品として腸内環境を整える効果も期待できます。
材料
豆腐(木綿または絹ごし)300g
ゴーヤ 中1/2個(正味130g)
塩レモン 3切れ(40g)
作り方
豆腐を500Wの電子レンジで5分加熱し、軽く水気を切ります。
ゴーヤを縦半分に切り、スプーンで種を除き、粗く刻んでおきます。
フードカッターにゴーヤと塩レモンを入れて粉砕し、粗みじんにします。
ボウルに塩レモン入りのゴーヤを移し、温めた豆腐と一緒にざっくりあえます。
お好みで醤油を数滴加えて味を調整してもOK!
効用
暑気あたり対策:ゴーヤと塩レモンが体内の余分な熱を取り除き、夏の暑さで消耗した体を癒します。
アンチエイジング:ゴーヤのビタミンCと苦味成分が肌の健康を保ち、老化を防ぎます。
消化促進:豆腐の消化しやすい成分と塩レモンの発酵効果が、胃腸の働きを助けます。
紹介動画
以下の画像をクリックすると動画で観ることが出来ます。
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本日のご紹介はいかがでしたでしょうか。
豆腐は体の熱を鎮め、ゴーヤは抗酸化作用で老化防止に役立ちます。塩レモンのさっぱりとした風味が、暑い日でも食欲をそそり、火を使わず簡単に作れるのが魅力です。栄養価が高く、体に優しいこの一品で、健康と美味しさを両立させた食生活をぜひ楽しんでください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。他にもご家庭で手軽に作れる薬膳レシピをご紹介していますのでぜひチェックしてみてください!