アンコウの肝にはオメガ3脂肪酸、ビタミンA、Dが豊富。
椎茸で、肝のコレステロール吸収を抑制。
アンコウ(鮟鱇)
栄養を蓄え、肝が肥大する11~2月頃が旬。身は水分量が多く、超低カロリー。加熱すると身がぷっくりして食べ応えがあるのでダイエット向き。
身(柳肉)、皮、肝(きも)、卵巣(ぬの)、胃(水袋)、エラ、ヒレ(とも)など、背骨以外利用できるのも魅力。身のたんぱく質は少なめだが、ヒレや皮には、皮膚や腱・軟骨などを構成する大切なタンパク質コラーゲンが多い。
薬膳では、体を温め、補気、補血の効用があるとしている。
アンコウの肝
脂質が約40%を占め、オメガ3系脂肪酸のDHAとEPAの含有量がダントツ。血液をサラサラにし、生活習慣病や認知症予防に役立つ。さらにビタミンA、D、Eやミネラルの宝庫でもある。ただし、コレステロールやプリン体も多く、ビタミンAとDの過剰は健康障害を起こすので食べ過ぎには要注意。肝8gで1日のビタミンDの食事摂取基準量の8.5㎍が満たす。ビタミンAは10gで推奨量がほぼ満たせる。
薬膳では、養肝(肝機能を正常化)、明目(疲れ目を防ぐ)、養心安神(情緒不安の改善)などの効用があるとしている。
ブロッコリー
アブラナ科特有の旨味がある。ビタミンでは特にCが多く、85gで1日の必要量の100㎎がとれる。β-カロテン、食物繊維のよい給源でもある。
薬膳では、腎を益して強壮(老化予防)、消化機能の正常化をはじめ、五臓を補う効用があるとしている。
生椎茸
旨味はグアニル酸により、血中コレステロールを下げるエルゴステロールとエリタデニンを含み、β-グルカンを含む食物繊維が腸内環境を整える。エルゴステロールは紫外線に当たるとビタミンDに変わる。エリタデニンは香信より冬菇のほうが多い。
薬膳では、補気(気力を補う)、透疹(発疹を促して排出)などの効用があるとしている。
材料
(4人分)
アンコウの身 400g
(皮、ヒレなどを含む)
塩 4g
アンコウの肝 40g
塩 1g
生椎茸 6個
ブロッコリー 1/2個
(正味250g)
塩 2g
コショウ 少々
ニンニク 小1片
赤唐辛子 1本
オリーブ油 大さじ3
白ワイン 大さじ3
作り方
1.アンコウは洗って水けをきり、塩4gをまぶして30分おき、余分な水分と臭みを除きます。肝は血管をしごいて血を出し、洗って水けをきり、塩1gをまぶして30分おきます。
2.生椎茸は軸をはずし、傘を薄切りにします。
3.ブロッコリーは太い茎を切り離し、蕾の部分を小房に分けます。太い茎は外側の硬い部分を除き、薄切りにします。
4.沸かした湯にブロッコリーを入れて硬めに下ゆでします。ざるで湯をきります。水で冷やすと水っぽくなる。
5.フライパンに水とオリーブ油を入れて中火に点火します。ニンニクと唐辛子を炒めて香りを出します。アンコウの身などに薄く米粉を振り、加えます。表面を焼き固め、網蓋をして2~3分加熱します。身を裏返し、肝に米粉をまぶして加えます。ワインをふり、アルコール分を飛ばしてから網蓋をしてさらに2~3分加熱します。
6.身がぷっくりして弾力があれば火が通っています。肝を残してバットなどに取り出します。肝は内部までしっかり火を通すため。
7.フライパンに椎茸を入れて炒め、網蓋をして2~3分加熱します。ブロッコリーを加え、塩とコショウで味を調え、軽く火を通して味を含ませます。
8.器に、アンコウ、椎茸、ブロッコリーを盛り合わせます。
紹介動画
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