薄味で自家製!ちりめん山椒の作り方

山椒は、初夏に極く小さな実をつけます。
「山椒は小粒でピリリと辛い」といわれるように、かじると舌がしびれるように苦くて辛い。
ちりめんじゃこを煮るときに、山椒の実を加えると、独特の香りと辛みが、じゃこの旨味をグレードアップします。

材料(作りやすい単位)

  • ちりめんじゃこ(乾燥)100g
  • 山椒の実7g
  • 酒大さじ3
  • みりん大さじ2
  • 醤油大さじ1

作り方

1. ちりめんじゃこの下処理

まず、ちりめんじゃこを冷水で洗い、ざるで水けを切ります。これは汚れと臭みを除くためです。

2. 煮る準備

ちりめんじゃこを鍋に入れ、酒とみりんを加えて混ぜます。

3. 煮る

中火にかけて蓋をします。煮立ったら弱火にして、約5分煮ます。蓋をすることで酒とみりんが均等になじみ、じゃこが柔らかくなります。

4. 仕上げ

醤油を加え、山椒の実を入れて混ぜます。蓋なしでさらに2~3分弱火で煮ます。汁気がほぼなくなるまで煮絡めて味を含ませます。

5. 保存

粗熱を冷まし、容器に入れて蓋をし、冷蔵保存します。保存の目安は2か月くらいです。

豆腐にかけて、酒の肴、ご飯の伴に

完成したちりめん山椒は、豆腐にかけたり、酒の肴やご飯の伴にして楽しめます。

ちりめんじゃことは?

ちりめんじゃこは、イワシ類(マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシなど)の仔稚魚(シラス)を食塩水でゆでたのち、天日または機械で水分30~50%まで乾燥させたものです。タンパク質とカルシウムの良い供給源で、天日干しにするとビタミンDが増え、骨の健康に役立ちます。

薬膳としては、健脾(胃腸の健全化)、補気(気力の充実)、活血(血行促進)、明目(眼精疲労の改善)、健脳(脳の健全化)などの効用があります。

DSC_1016

山椒の実の効用

山椒はミカン科サンショウ属の植物で、個性的な香りと辛みを持ちます。若葉(木の芽)、蕾、果実ともに利用でき、特に実山椒(果実)は香りと辛味が濃いのが特徴です。芳香や辛み成分には消化促進、鎮痛、抗炎症などの作用があります。

薬膳としては、温中(体を温める)、降気(げっぷ、喘息、嘔吐の改善)、消腫(むくみや腫れ物の改善)、固歯(歯痛の改善)、明目(眼精疲労の改善)などの効用があります。

山椒の実の下ごしらえ

沸かした湯に山椒の実を入れて1分ゆで、冷水に取り、ざるで水気を切ります。

これにより、緑色が鮮やかになり、アクが適度に除けます。

小分けにして冷凍すれば、1年保存できます。

紹介動画

以下の画像をクリックすると動画で観ることが出来ます。

関連記事

本日のご紹介はいかがでしたでしょうか。

ちりめんじゃこと山椒の実を使って、家庭で簡単に作れる美味しいちりめん山椒を紹介しました。
薄味で自家製ならではの風味をお楽しみください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
他にもご家庭で手軽に作れる薬膳レシピをご紹介していますのでぜひチェックしてみてください!