骨付きの鶏手羽中でだしをとり、かぶと葉、舞茸を具に、葛粉でとろみをつけます。
鶏手羽中の半割り
早く火が通り、骨からよい味が出るので、だしがとれ、肉もお美味しく食べられる。
鶏肉は、薬膳では、補気(気力を養う)、温中(内臓を温める)、益精(精力をつける)、塡髄(腎の精を滋養し養い、抗老化)などの効用があるとしている。
あやめ雪かぶ
皮の一部が紫色に染まっているかぶの仲間。繊維がきめ細かく、皮も柔らかいので皮ごと利用できる。葉茎には、β-カロテン、ビタミンC 、食物繊維が多い。
消化酵素を含み、生食すれば消化の助けになる。
薬膳では、温中、補五臓(内臓の健全化)、益気(気力を高める)、消食(消化を助ける)、降気(げっぷなどを防ぐ)、開胃(消化機能の健全化)、止咳(咳の予防と改善)などの効用があるとしている。
舞茸
キノコの中でも特にエルゴステロールが多く、天日干しにするとビタミンDに変わり、よい給源になる。ビタミンDは骨を健康にする。β-グルカンを含む食物繊維が多く、整腸にもよい。薬膳では、補五臓、益気、通便などの効用があるとしている。
葛粉
葛の根からとったデンプンを乾燥させて粉にしたもの。
薬膳では解肌退熱(風邪による初期の発熱を下げる)、筋弛緩(首、肩などの凝りを改善)、生津止渇(体液を潤して渇きを防ぐ)、止瀉(下痢の改善)などの効用があるとしている。
材料
(4人分)
鶏手羽中の半割り 250g
あやめ雪かぶ 葉付4個
(普通の小かぶでもよい)
舞茸 1パック(正味80g)
昆布 10㎝
青ネギ 1/2本
生姜の薄切り 3~4枚
酒 大さじ2
塩 小さじ1
薄口醤油 大さじ1
葛粉 大さじ2+水大さじ4
生姜のすりおろし
小さじ1~2
作り方
1.舞茸は細く裂き、ざるに並べ、日光に当てて半日干しておきます。
2.鶏肉は鍋に入れ、水3カップ、昆布、ネギのぶつ切り、生姜を入れ、中火にかけます。煮立ったら昆布を除き、ときどきアクを除きながら、静かに沸騰する火加減で15分煮ます。
3.かぶは、葉茎と実に切り分けます。葉茎は2~3cm長さに切り、実は皮ごと6つのくし形に切ります。
4.鶏肉を15分煮たらネギと生姜を除き、酒、塩、薄口醤油で調味し、舞茸とかぶの葉茎を入れてさらに5分煮ます。
5.かぶの実を入れて約2分にて軽く火を通し、分量の水で溶い葛粉を回し入れ、とろみがついたらおろした生姜を混ぜて火を止めます。
紹介動画
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