ビーツとは
大きな蕪のような形をしたビーツ、ロシア料理のボルシチに使われるので、ご存じの方も多いかと思います。
蕪とは別種で、アカザ科フダンソウ属、甜菜(テンサイ)の仲間です。
ビーツはいつ頃が旬?
これは神奈川産の露地もので、6~7月にかけて出回ります。
神奈川のほか熊本、長野、茨城、北海道などでも生産されています。
旬はもう一度あって、11~12月の初冬にも店頭に並びます。
選ぶ時のポイントは、表面に傷がないもの、直径10cm前後であまり大きすぎない方が実が充実しています。
とにかく得られる効用が多いのがビーツの特徴!
独特の赤紫色はベタシアニン。
強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除き、アンチエイジング、がんの予防に役立ちます。
特有の甘みと旨味はベタイン。
これはアミノ酸の1種で、肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぎ、肝機能を高める作用があります。
そのほか、カリウムも多く、塩分の排出に役立ち、高血圧予防にもつながります。
中医学では、月経不順、げっぷ、喘息の改善、肺機能を正常にするなどの働きがあるとしています。
成分を損なわない調理法は2つ!
ベタシアニン、ベタイン、カリウム、いずれもに水溶性なので、切って水中で加熱すると流出します。皮付きを丸ごと蒸すかオーブンでローストすれば、成分の流失を最小に抑えられます。
おいしく食べて美しくなる食べ方4選!
1品目 ビーツとトマトのサラダ
用意するもの
(4人分)
ビーツ 1個
(約300g)
塩 小さじ1/2
コショウ 少々
醸造酢 小さじ1
EVオリーブ油
大さじ1~2
トマト 小4個
作り方
1.ビーツは皮ごと180℃のオーブンで1時間焼きます。
2.粗熱を冷まし、皮をむき、一口大に切ります。
3.ボウルにビーツを入れ、塩、コショウ、酢、EVオリーブ油を加えてあえます。
4.トマトは皮を湯むきしたものをくし形に切り、3に加えて混ぜ合わせます。
2品目 ビーツのピクルス
オーブンで焼いたビーツをピクルス液に漬けます。
翌日から食べられ、冷蔵庫で1~2か月保存できます。
まとめて作り置き、サラダやマリネ、付け合わせに利用します。
用意するもの
(4人分)
ビーツ 1個(約300g)
【ピクルス液】
水 500ml
塩(水の5%) 25g
粒コショウ 小さじ1/2
カルダモン 3~4粒
ベイリーフ 1枚
酢 100ml
作り方
1.ビーツは皮ごと180℃のオーブンで1時間焼きます。
2.ピクルス液を作ります。
分量の水を鍋で沸かし、塩を入れて溶かし、スパイスと酢を加えて冷まします。
3.焼いたビーツは粗熱を冷まして皮をむき、一口大に切ります。
4.切ったビーツをピクルス液に入れて漬けます。
翌日から食べられ、冷蔵庫で2~3か月保存できます。
3品目 ビーツと牛スネ肉の煮込み
牛スネ肉は脂肪が少なくてコラーゲン豊富なヘルシー食材、消化機能を健全にする働きもあります。難点は硬いこと、圧力鍋を利用すれば時短で軟らかくなります。
ビーツは丸ごと焼き、皮をむいてカットし、牛肉が煮えたところに加えることで、ビーツの成分をキープします。
用意するもの
(4人分)
ビーツ 1個(約300g)
牛スネ肉 500g
(煮込み用にカット済)
塩 小さじ1
コショウ 少々
玉葱の薄切り 1/2個分
酒と水 各100ml
作り方
1.ビーツは皮ごと180℃のオーブンで1時間焼きます。
2.粗熱を冷まして皮をむき、大きめにカットします・
3.牛スネ肉は塩とコショウで下味をつけ、30分おきます。
4.圧力鍋に水と酒を入れて玉葱を敷き、下味をつけた牛スネ肉を入れます。
蓋をしめ、強火にかけます。圧力がかかたら弱火で約20分煮ます。
5.火を止めて温度を下げ、減圧してから蓋を開けます。
カットしたビーツを加え、中火で10分ほど煮てビーツに牛肉の味を含ませます。
4品目 ビーツとチキンウイングの煮込み
チキンウイングを軟らかく煮て、ケールとビーツを加えてひと煮するだけ。
チキンの骨からよいだしが出るので、スープの素などは不要、
塩と酒とスパイスで、ビーツが美味しくなります。
チキンはよいタンパク源であり、気と精を養い、元気になります。
用意するもの
ビーツ 1個(約300g)
チキンウイング 8本
塩
粒コショウ 小さじ1/4
ベイリーフ 1枚
薄切り生姜 2~3枚
水・酒 各1カップ
ケール 2枚
作り方
1.ビーツは皮ごと180℃のオーブンで1時間焼きます。
2.チキンウイングは熱湯でさっと下ゆでし、鍋に入れます。
塩を振り、粒コショウ、ベイリーフ、生姜を入れ、酒と水を入れて、中火にかけ、蓋をして約30分煮ます。
3.焼いたビーツは皮をむき、大きめの乱切りにします。
4.チキンが軟らかくなったところに、ちぎったケール、ビーツを加え、
さらに5~6分煮て、味を含ませます。
紹介動画
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