コールラビは、キャベツとブロッコーのような風味と甘味があり、白ワインと塩レモンの酸味と相まって、軽い甘酢風味になります。
冷めると味がなじんで、ひと味深まります。
コールラビについて
アブラナ科の野菜で、野生種はキャベツやケールなどの祖先と同じとされています。
球状に肥大した茎を食用にし、皮が緑白色と紫色とがあります。
紫色は表皮だけで、中は緑白色です。
収穫は6月~7月と10月中下旬~12月の年に2回あります。
大きくなると硬くなり、スができやすいので、直径7~8cmが食べごろ。
新鮮なものは生食でき、酢漬け、塩漬け、炒め物、煮物にも使えます。
皮が硬いので、厚めにむいたほうがよいでしょう。
生ではカリカリと歯切れがよく、加熱するとブロッコリーやキャベツのような風味と甘みを感じます。
ビタミンCが多く、加熱による損失が少ないのも魅力。
ビタミンCは抗酸化作用による老化防止やコラーゲンの生成に欠かせない栄養素。
薬膳では、利水消腫(水分代謝をよくし、むくみの改善)、化痰(痰を溶かして除く)、解毒、祛風(風邪の症状、しびれや麻痺、痒みの改善)、寛中(消化機能を正常化)に利用します。
材料
コールラビ 皮をむいた正味400g
※緑と赤紫 各1個(直径8~9㎝)
赤唐辛子 1個
ニンニク 小2片
玉葱 1/2個(80g)
オリーブ油 大さじ1
塩レモン くし形2切れ(30g)
塩 小さじ1/2
コショウ 少々
白ワイン 150ml
作り方
1.コールラビは皮を厚めにむき、幅5~6㎜のくし形に切ります。
2.ニンニクは薄皮をむき、半分に切ります。
3.玉葱は薄切りにします。塩レモンは5㎜幅に刻みます。
4.フライパンにオリーブ油を入れ、唐辛子とニンニクを弱火で炒めます。
香りが立ったら、玉葱を加えて炒めます。
5.玉葱がしんなりしたら、コールラビを葉と一緒に入れ、塩レモンを散らし、塩をふり、コショウをふります。
6.全体を混ぜ合わせて味をなじませ、白ワインを注ぎます。
蓋をして中火弱で蒸し煮します。
5分煮て硬さをチェックし、堅いようならばさらに10~15分蒸し煮します。
途中で水分が煮詰まったら湯を少し足し、食感がある程度残るように仕上げます。
付け合わせ例
鰆のソテーに添えます。
鰆について
魚偏に春と書いて鰆(サワラ)、関西では春が旬とされますが、関東では脂がのる秋から冬に多く出回ります。
身は白身でくせがなく上品な味わい、しかもDHA(オメガ3脂肪酸)を含む青背の魚。
血圧を下げるカリウム、代謝を円滑にするビタミンB群を含み、大いに利用したい食材です。
薬膳では気を充実させ、脾(消化機能)を正常化するのに利用します。
【材料】鰆、米粉、スプラウト、柚子胡椒
鰆の切り身に塩、コショウで下味をつけ、米粉を薄くふります。
盛り付けるとき表になる側からオリーブ油でソテーします。
魚の厚みの6分が白く変わりったら裏返し、火を通します。
器に盛り、コールラビのワイン蒸し煮をあしらいます。
彩と味のアクセントに、ちぎったスプラウトを散らし、鰆には、好みで柚子胡椒を添えます。
紹介動画
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