すりおろした山芋に、米粉と卵で作った生地にスベリヒユと木耳(きくらげ)を絡めて薄焼きにします。
山芋と木耳には肺を潤す作用があり、秋の乾燥から肺を守ります。
肺が潤っていれば咳、肌の乾燥、便秘の予防になります。
ジョンってなに?
日本ではチヂミと呼ばれたりしますが、韓国では「ジョン(煎)」や「ブッチンゲ」と呼ばれるのが一般的。
チヂミというのは江原道(カンウォンド)の方言だとか。
山芋の効用について
肺を潤し、気を補い、精をつけ、胃腸の働きをよくします。
消化酵素ジアスターゼを含み、生食すれば消化を助けます。
スベリヒユについて
野草で、葉茎が食べられます。
クレソンに似た辛みとわずかに酸味があります。
フランスでは「プルピエ」、英語圏では「パースレイン」と呼ばれ、野菜の一つとして栽培されています。
熱帯から温帯にかけて自生し、日本では全土にわたって見られます。
都会でも日当たりのよい空き地や道端で7月から9月にかけて自生しています。
注目すべき成分に「オメガ3脂肪酸」と「グルタチオン」があります。
オメガ3脂肪酸は中性脂肪を減らして動脈硬化の予防、視力の改善、記憶力を高め、アレルギー症状の緩和などの効用があります。
グルタチオンには強い抗酸化作用があり、腎、肝の機能を高めます。
薬膳では「馬歯莧(バシケン)」の名で清熱解毒、下痢止め、血熱を鎮めるのに利用され、利尿、抗菌作用もあります。
民間では害虫や蜂刺され、湿疹に、生葉の汁をすり込みます。
木耳(キクラゲ)の効用
肺を潤し、咳止め、気・血を養い免疫力を高めます。
卵の効用
良質のタンパク源となり血を補い、体液を補って潤し、乾燥による体内の炎症を防ぎます。
材料
(4人分)
山芋 100g
スベリヒユ 50g
米の粉 50g
水 50g
卵 1個
塩 小さじ1/2
木耳(乾燥) 5g
ひまわり油 適宜
【つけだれ】
醤油 大さじ2
酢 大さじ1
ラー油 小さじ1/2
ごま油 小さじ1
作り方
1.スベリヒユは洗い、3㎝長さに切ります。
木耳は水でもどし(約6倍になる)、せん切りにします。
2.ボウルに、米の粉、山芋、卵、塩を入れて混ぜ、スベリヒユと木耳を加えます。
3.フライパンを温めて油を薄く引き、2の生地を大さじ山盛り1杯ずつ流します。
生地の周囲が色づいて固まったら裏返して中まで火を通します。
ラー油酢醤油のたれで。辛子醤油でも合います。
紹介動画
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