シジミに、ブナシメジ、ブロッコリースプラウトを取り合わせた味噌汁。肝機能を助ける成分、オルニチン、メチオニン、タウリン、スルフォラファンが豊富。美味しく作るコツはシジミの砂抜き。薄い塩水に浸して暗くすると、砂をよく吐き、旨味成分が増えます。
ヤマトシジミについて
日本には淡水性のマシジミ、セタシジミ、汽水性のヤマトシジミの3種が生息、市場の99%を占めるのはヤマトシジミ。肝機能をサポートするオルニチン、メチオニン、タウリンを含む。タウリンは旨味成分でもあり、血中コレステロールを下げ、動脈硬化の予防にも。旨味成分のコハク酸は即効性のエネルギー源となり疲労回復に有効。血中ヘモグロビンの合成を助けるビタミンB12と鉄も多く、鉄欠乏性貧血の予防になる。薬膳では、解酒(悪酔いを防ぐ)、開胃(消化機能促進)、清熱(余分な熱と炎症を鎮める)、祛湿(水分代謝促進)、明目(視力向上)、通乳(乳の出をよくする)などの効用があるとしている。
ブナシメジについて
主な旨味成分であるグアニル酸には細胞機能を活性化する作用がある。免疫力を高めるβ‐グルカン、肝臓の解毒作用を促すオルニチンが多い。薬膳では、益気(気を養う)、補血(血を補う)、通便(お通じをよくする)などの効用があるとしている。
ブロッコリースプラウトについて
β-カロテン、スルフォラファン・グルコシノレートを多く含む。β-カロテンは強い抗酸化作用があり、脂質の酸化防止、免疫力を高め、視力向上に役立つ。スルフォラファン・グルコシノレートは体内でスルフォラファンに変わり、肝臓の解毒作用向上、ピロリ菌の殺菌作用などがある。
材料
(2人分)
殻付シジミ 300g
水 2カップ
昆布 5cm
ブナシメジ 1パック
(120g)
ブロッコリースプラウト
1パック(30g)
味噌 大さじ1
作り方
1.砂抜きします。バットに網を重ね、シジミを重ならないように並べ、1%の塩水を注ぎます。
シジミが呼吸できるように殻の頭が少し出るくらい。冬場はしじみが底深くもぐっているので、砂抜きを長く行なう。夏は3時間。冬は5~6時間。また、真水では旨味が減りますが、塩水(生息する汽水域(塩分0.3~0.5%)より少し濃いめの1%にし、暗くすると砂をよく吐き、旨味成分が増します。
ざるに並べるのは吐いた砂を下に落とすため。
2.鍋に砂抜きしたシジミを入れ、分量の水と昆布を加え、中火にかけます。
煮立ったら昆布を除き、シメジとスプラウトを入れてひと煮します。
味噌を溶き入れて火を止めます。
紹介動画
以下の画像をクリックすると動画で観ることが出来ます。
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