冬に一度は味わいたいカニ。菜花と合わせ、春を先取りしたあえ物に。カニは腎をケアする働き、菜花のβ-カロテンが抗老化、アンチエイジングにも貢献。【カニと菜花の生姜酢(冬の名残り、春の走りを味わう)】

冬に一度は味わいたいカニ。菜花と合わせ、春を先取りしたあえ物に。カニは腎をケアする働き、菜花のβ-カロテンが抗老化、アンチエイジングにも貢献。【カニと菜花の生姜酢(冬の名残り、春の走りを味わう)】

カニは体を冷やす(寒)作用が強いので、体を温める働きのある菜花と生姜と合わせ、寒と温のバランスをとります。

ベニズワイガニ

ズワイガニよりやや味は劣るとされるが、手ごろな価格でカニの風味が楽しめる。グリシン、グルタミン酸などの多彩な旨味成分がカニの風味を構成している。一般にはゆでたものが出回っている。蒸して温め直すと風味が生きる。
薬膳では、カニは塡髄(精を養い、腎・骨髄などを保養)、清熱(体熱、炎症を鎮める)、散血(血行促進)などの効用があるとしている。「寒」の気が強いので、「温」の食材と組み合わせるとよい。

菜花

春を象徴する野菜の一つ。蕾が硬く、茎の切り口がみずみずしいものが新鮮。抗酸化作用が強く、抗老化、抗血栓作用が期待できるβ-カロテンが豊富。
薬膳では、体を温め、解毒、活血(血行促進)、消腫(できものを改善)、便秘改善などの効用があるとしている。

生姜

香りと辛み成分が食欲をそそり、体を温めてくれる。
薬膳では、散寒(寒気を除く)、解毒、化痰(痰を溶かして除く)、嘔吐の改善などの作用があるとしている。
※生姜の酢漬け/漬け汁は、水500㎖に、酢150㎖、塩25g、砂糖大さじ2を沸かしてさます。これにスライスした生姜を漬ける。好みで粒胡椒、ベイリーフなどのスパイスを加えるのもよい。室温で2~3日漬けたのち冷蔵する。酸味の穏やかな酢漬けになる。使い残りの保存によい。

材料

(2人分)
ベニズワイガニ 1杯
(ゆでたもの)
菜花      80g
薄口醤油  小さじ1
生姜の酢漬け  20g
漬け汁   大さじ2

作り方

1.ベニズワイガニと菜花は蒸気の立った蒸し器で5分蒸します。

2.蒸したカニは、まず、足をはずします。足の関節で切り放し、殻の両端を少し切ります。殻を除き、身を取りだし、内部の細い骨2本を抜いて除きます。同じ要領で足から身を取りだします。

3.カニの胴体は上部の甲羅をはずし、みそとともに内部の身を取りだします。
  足の身と、胴部のみそと身を合わせると約80gくらいになります。

4.生姜の酢漬けをせん切りにし、カニの身にのせ、漬け汁をかけます。

5.蒸した菜花は冷水で熱を冷まして水けを絞り、3㎝長さに切ります。太い茎は縦4つに切ると食べやすくなります。薄口醤油を絡めて下味をつけます。

6.器に菜花を並べ、生姜酢を加えたカニをのせます。全部をあえて盛りつけてもよいでしょう。

紹介動画

以下の画像をクリックすると動画で観ることが出来ます。

本日のご紹介はいかがでしたでしょうか。この他にも家庭でできる簡単レシピなど紹介しています。ご家庭でもぜひお試しください!