この普洱茶(Pǔ’ěr cháプーアルチャ)は、雲南省西双版納(シーシャンパンナ)勐海允邦地区で2007年に作られた生茶です。
およそ15年経たこのお茶は、淹れた水色が澄んだ杏黄色をし、ほんのり果蜜香を感じ、喉ごし滑らかです。
2種類のプーアル茶「生茶」「熟茶」の違い
生茶は、緑茶を原料にし、茶葉に残っている酵素によって自然発酵させたもの。よい条件下で数年以上発酵熟成させると馥郁とした深い味を醸し、年代物は高く評価され、ヴィンテージワインのように愉しまれます。
対して熟茶は、緑茶に麹菌などの微生物を植え付けて積み重ねて多湿環境下((握堆あくたい)で発酵させたもの。短期間で、年代を経た茶葉の風味に量産できる方法として、1973年頃に開発されました。
餅茶(ビンチャ)とは
蒸気をかけて円盤形に緊圧したものを餅茶と言います。
1枚375ℊあり、7枚を一括りとし1挑(約2.5㎏、天秤棒で担ぐ単位)とされました。
これによって計算しやすくなり、ロバや馬でチベットなどの辺境地への輸送を簡便にし、保存性を高めたのです。歴史を感じますね。
お茶から得られる効果
生茶・塾茶どちらも、大葉種老茶樹(ミネラル濃度が極めて高い)が使用され、血圧を下げ、血液循環を良くし、脂肪を分解する作用などの健康効果が認められています。
中国茶の美味しい淹れ方
湯50㎖に対して茶葉1gを目安に
茶壺(Cháhú チャフー)の容量が200㎖の場合、茶葉は4ℊ用意 湯は100℃に沸騰したもの
淹れ方の手順【中国茶共通】
1.茶壺に沸騰湯を注ぎ、温めます。
2.湯を捨て、茶葉を入れます
3.沸騰湯を注ぎ、すぐに茶海(Chá hǎi チャハイ)に捨てます。
これを洗茶といいます。
茶葉のあくを除き、成分を出やすくします。
4.茶壺に沸騰湯を注ぎ、蓋をし、洗茶した湯を茶壺にかけます。
温度が低下しないようにするため。
5.10秒おいて、1煎目を茶海に汲み出します。
続いて茶壺に沸騰湯を注ぎ、10秒おいて2煎目を茶海に汲み出します。
お茶の香りと味が均等になります。
6.茶杯に汲み分けます。
お茶が大変熱いので、茶杯は温めない方が飲みやすい温度になります。
3煎、4煎と愉しめます。すぐに淹れないときは茶壺の蓋を開けて、
蒸れて成分が出過ぎないようにします。
紹介動画
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