新蓮根を使った料理を2品ご紹介します。1品目は「新蓮根とキクラゲの干しエビ炒め」。2品目は「新蓮根の鶏つくね、ズッキーニの塩炒め添え」です。どちらの料理も内臓を元気にしてくれて、肺を守ってくれます。
蓮根について
夏から秋口にかけて新蓮根が出回る。新蓮根は柔らかく、歯ごたえがシャキシャキしているのが特徴。栄養素ではカリウムとビタミンCが多い。蓮根に含まれるポリフェノールには花粉症や脂肪肝の抑制作用が認められたとか。皮に近い部分や節、芽に多く含まれているので、捨てずに利用したい。薬膳では、生食と加熱では効能が異なる。生食では、清熱、生津、涼血作用が。加熱した場合は五臓(肝、心、脾、肺、腎)、特に肝と腎に機能を正常化するとしている。
1品目「新蓮根とキクラゲの干しエビ炒め」
シャキシャキした歯ごたえが際立つ新蓮根の細い節を使った炒め物。干しエビの旨味を含ませ、キクラゲのプルプル食感をプラス。蓮根が五臓を健康にし、キクラゲが秋の乾燥から肺を守り、咳を予防。
キクラゲ(木耳)について
免疫機能を高めるβ-グルカン(不溶性食物繊維)を含み、乾燥品にはビタミンDが多い。薬膳ではでは、潤肺(肺を潤して正常化)、補気(気力を補う)、養血(血を養う)、止咳(咳の改善、予防)、止血などの薬効があるとしている。
干しエビについて
小エビを殻ごと煮て干したもの。水または湯でもどして調味料として使われる。もどし汁に旨味が浸出しているのでだしとして利用する。殻にはアスタキサンチン(抗酸化作用)、身にはベタイン(肝機能強化)、タウリン(動脈硬化予防)が含まれる。
材料(1品目)
(4人分)
新蓮根 小2節(250g)
キクラゲ(乾 10g
干しエビ 10g
ネギ 20cm
ショウガ薄切 3~4枚
低焙煎ごま油 小さじ2
ひまわり油 小さじ2
紹興酒 大さじ2
薄口醤油 大さじ1
塩 1g
作り方(一品目)
1.キクラゲはたっぷりに水に浸けてもどします。ふっくらもどるるまで約1時間。重さが9~10倍になります。
2.干しエビは洗って水きりし、100㎖の水に浸し、やわらかくなるまでもどします。約30分。
3.蓮根はよく洗い、節の周りの黒い部分を除きます。皮ごと半分に切り、小口から約3㎜厚さの半月切りにします。キクラゲは5~6㎜幅に切ります。
4.ネギは小口から薄切りにし、ショウガはせん切りにします。
5.フライパンに2種の油を入れ、干しエビをもどし汁ごと加え、中火弱に点火します。香りが立つまで炒め、蓮根を入れて炒めます。蓮根に軽く火が通るまで3~4分炒め、キクラゲを加えます。
6.キクラゲに油がなじんだら紹興酒を回し入れて軽く炒め、塩と薄口醤油で調味し、汁けがなくなるまで炒ります。
2品目「新蓮根の鶏つくね、ズッキーニの塩炒め添え」
蓮根のすりおろしとみじん切りをひき肉に混ぜ、ふわふわ食感とシャキシャキ食感を味わう欲張りつくねです。蓮根は五臓を健康にし、ズッキーニが秋の乾燥から肺を守ります。
ズッキーニについて
余分な塩分を排出するカリウム、強い抗酸化作用のあるβ-カロテンとビタミンCが多い。薬膳では、潤肺(肺を潤して正常化)、清熱(余分な体熱、炎症を鎮める)、生津(体液を補う)、通淋(小便不利、頻尿の改善)などの薬効があるとしている。
パプリカについて
強い抗酸化作用のあるβ‐カロテンとビタミンC、余分な塩分を排出するカリウムが多い。赤と黄のパプリカには強い抗酸化作用のあるカプサンチンが多い。薬膳では、理気(気の巡りをよくする)、徐煩(イライラを鎮める)、平肝(肝機能の正常化)、和胃(消化機能の正常化)などの薬効があるとしている。
材料(2品目)
(4~6人分)
新蓮根 中節1個(250g)
鶏ひき肉 350g
味噌 50g
卵 1個
米粉 大さじ2
ひまわり油 大さじ1
【付け合せ】
ズッキーニ 1本
赤パプリカ 1/2個
黄パプリカ 1/2個
オリーブ油 大さじ1
塩 2g
コショウ 少々
作り方(2品目)
1.蓮根はよく洗い、節の周りの黒い部分を除き、半分を皮ごとすりおろします。残りは皮ごと粗みじんに刻みます。※これがつくねのタネになります。
2.鶏ひき肉をボウルに入れてざっと練り混ぜ、味噌を入れて混ぜ、卵と米粉を加えて均等によく練り混ぜます。
3.フライパンに油を薄く引き、中火弱で温め、2のつくねの種をスプーンで丸くすくって入れます。隙間を空けながらつくねの種を並べ入れ、下側を焼き固めて裏返し、軽く焼き固めます。
4.オーブンペーパーを敷いた天板に焼き固めたつくねを移し、180℃のオーブンで10分焼き、中心部に火を通します。こうするとふっくら焼き上がります。
5.付け合わせを用意。ズッキーニは5㎜厚さの半月切りにします。パプリカはヘタと種を除き、一口大に切ります。フライパンにオリーブ油、水大さじ1を入れ、中火に点火します。ズッキーニとパプリカを入れて炒めます。軽く火が通たら 塩、コショウで調味し、歯ごたえよく、色よく炒めあげます。
6.器に、つくねを盛り、炒めた野菜を添えます。
紹介動画
以下の画像をクリックすると動画で観ることが出来ます。
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